あの時、よつ葉は?

シリーズNo.7 保養キャンプ

よつ葉50年の歴史の中で、日本でも世界でもいろんな出来事や事件がありました。そうした出来事に対して、よつ葉はこれまでどのように向き合ってきたのか。このシリーズでは、そのいくつかを取り上げて振り返ってみます。
思い出話ではなく、よつ葉の活動と考えの礎になっていることを。そして未来の指針としていくために。

“保養”を必要とする人たちに、手が届くように

 【はじまりは会員さんの活動から】
 もともとは、2011年に京都・美山の会員さんが、東日本大震災のショックもあるなか、放射能への不安から外遊びもできない東北に住む子どもたちを招いて、リフレッシュできる環境をと地域の方々と共にはじめられたものでした。しかし諸事情により継続が難しくなり、よつ葉の配達員に「続けられないか」と相談いただいたのがきっかけです。そこからよつ葉全体でも話し合い、能勢農場が手を挙げてくれたことで、毎夏実施されていた林間学校に参加する形での「能勢農場保養林間学校(現:よつば関西保養キャンプ)」がスタートすることになりました。

【福島での参加者募集】
 まずは保養林間学校の参加者募集のために福島市へ。子どもの放射能の影響への受け止め方はさまざまで、心配は要らないと断られることもあれば、涙ながらに子どもの健康を案じるお母さんに出会うこともありました。何とか、福島の小学校や施設などからチラシ配布の協力をいただけたことで、多くの子どもたちに参加してもらうことができました。毎年参加してくれる子どもたちが、少しずつ元気になっていくのを感じられることがうれしかったことを覚えています。震災当時は不安な精神的影響があったのだと思います。

【自然のなかで食べて、楽しんで、学んでいく】
 期間中のイベントは、野菜収穫体験、農場での動物とのふれあい・エサやり、川遊び、キャンプファイヤー、ピザづくり、流しそうめんなどさまざま。ボランティアの方に、本の読み聞かせ、竹細工づくり、楽器演奏を協力いただいたときもあります。そして期間中の食事は、よつ葉自前の食品工場、各地の生産者こだわりの品々。そして農場、西日本で収穫された野菜を調理したものです。後日「野菜をしっかり食べてくれるようになりました!」と保護者からコメントをいただいたときは感動でした。

【これから】
 よつば関西保養キャンプは、子どもたちの未来のためによつ葉全体が協力し合い、他団体ともつながったり、さらに会員の皆さんからも多くの募金や活動支援をしていただいた「支え合い」のおかげで活動することができてきました。感謝しかありません。震災から15年が経ちましたが、被ばくによる影響は明確にならず、事故が起きた原発は福島に存在したまま。放射能が目に見えない恐怖として不安を抱える方のケアになる場をつくっていくことは必要だと考えています。2023年より保養キャンプは実施できていませんが、今も活動を続ける他団体とも連携をつくりながら、今後の活動に向けて進んでいっています。

(よつば関西保養キャンプ実行委員会一同)


保養キャンプの参加者たちと

保養キャンプの参加者たちと