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よつ葉ホームデリバリー

2023.11.10 竹国友康さん講演会
「朝鮮牛と土佐あかうし その歴史を振り返る」がありました。

能勢農場では2015年から土佐あかうしの試験放牧を開始し、F1種からの転換を進めてきました。近々、関西よつ葉連絡会の牛肉として、販売を開始することになっています。

それに先立って、『日本を生きた朝鮮牛の近代史』の著者である竹国友康さんの講演会「朝鮮牛と土佐あかうし その歴史を振り返る」が地域・アソシエーション研究所の主催で行われました。

朝鮮牛は強健、温順、敏捷性があるということで農耕、運搬に活躍していました。明治政府により朝鮮と日本の貿易が始まり、主に牛皮を輸出していました。

日清・日露戦争時に軍用の缶詰、皮革装備品(軍靴・背のうなど)に使われました。

戦争の気運が高まるにつれ、朝鮮からの米と牛の収奪が割合が増えていったそうです。

関東大震災では朝鮮人に対する虐殺が行われたという歴史もありますが、

皮肉にも震災復興のなかで、朝鮮牛が物資の運搬などに使われていたという話です。

よつ葉で扱う土佐あかうしはピーク時には半数以上を占めていたそうです。

食文化というものはその国だけで形成されるものではなく、

隣国などの関係によって築かれていくものであり、

苦渋の時間とともにあったということを改めて知ることができました。