2023年第136便₋2
現場訪問
1 0月の1 7日、1 8日に長崎の島原に工場見学に行ってきました。
今食肉では、奥口ファーム・日吉ファームから豚を仕入れていますが、ハム工場の原料も食肉から出しているため、どうしても足らない部位が出てくるので、部位バランスを整えるためにも、京都の卸売業を通じて大光食品(長崎県島原)から足らずの部位を仕入れています。17日は大光食品に出荷している宮崎養豚場の社長・宮崎さんのお話を聞きました。飼料を色々工夫されており、豚肉の脂が甘い、そういったおいしい豚を育てている反面、コロナやロシア・ウクライナの戦争で飼料高騰がとても大変だとおっしゃっておられました。2日目は大光食品の工場見学に行きました。当日は豚120頭ほどぶら下がっており、それを分担作業でテキパキ脱骨されていました。ある程度似たような捌き方でしたが、ところどころ違い「そんな風に捌くんだー」と、とても参考になりました。あまりよその工場見学などしたことが無かったので、とても貴重な経験をさせていただきました。
(食肉センター 井上 高嘉)
ハム工場 20数年ぶりの全商品価格改定へ
6月から工場長に就任して、まずはじめの責任者会議での議題はハム工場の利益が非常に少ない、はっきり言って赤字という事でした。正直うすうすは感じていたのですが、そこまで悪い
とは想像していませんでした。今まで人員不足が長かったため、人さえ揃って売上さえ上がれば利益は出る! 工夫して特価を考えたらなんとかなると考えていましたが、主任の時とは違い
工場長になり今まで見えてこなかったことが見えて、就任早々重苦しく感じました。
とりあえず原価計算を始めようとパソコンを開き調べて3アイテムの計算表がありココちゃんウインナーから計算したのですが、目を疑うような価格になり唖然・・・こんなん絶対売れへんでー! 誰が買うねん! と叫んでしまい、あと15アイテムの計算をするのが恐ろしく絶望感でいっぱいでした。そんな時4月に入社した谷さんが手伝いますよ! と言ってくれたのでふたりではじめました。そこからは本格的な計算の嵐でした! もちろん作業終了後でクタクタになってから原価計算をする、谷さんは家に帰っても原価計算についてあれこれ考えてくれました。
わからない事が多く一つ一つ表にまとめ探っていき、能勢食肉センター笹川さん、クリエイト大阪の皆さんにも協力して頂き、なんとか全商品の原価計算表を形にし、この計算方法と考え方が合っているのかを確認するために、僕と谷さんで経営センターに行き確認してもらいました。そこで一部考え方が間違っていることがわかり、また、色々な話を聞き原価計算の難しさと大切さを改めて考えさせられました。
そして修正し、9月2日に就任初の役員会で価格改定案を発表しましたが、もう少し考え直さないと・・という厳しい意見でした。
その事を持ち帰り、もう一度考え直そうと谷さんの協力のもと考えに考えました。
そんな時、谷さんが一言、よつ葉らしくいきませんか? 会員さんが離れないように求めやすい価格にするには実質値上げだけど容量を減らして値上げ幅を減らす。会員さんが離れてし
まえば生産量が減る、そうなると、働きたいパートさん達が働きたくても早く仕事が終わってしまうし、他の企業に行こうと考えてしまう。そうなったら会社として成り立たなくなる。やっぱり雇用も守らないといけないし、自分達の会社は自分達で守らないと! それってなんか、よつ葉らしいじゃないですか! その一言に僕は共感し、それで行こう! と決めました。約3か月間、長かった苦悩の日々でした。
会員の皆様へ、今回このような出来事があり12月1日より価格と容量変更の改定を実施することになりました。これからもハム工場は無添加のハム、ウインナーにこだわり、ひとりでも多
くの会員さんに食べて頂けるように努め、また新商品も考えていきたいと思います。これからも能勢の里からハム工場を宜しくお願い致します。
(能勢の里から ハム工場 東山 英伸)
能勢産直だより
株主総会報告
第29期(株)能勢産直センター株主総会を10月21日土曜日に能勢農場モンブラン広場で開催しました。29期は、435,863円の黒字で決算できました。
売上の方は、前期はお酒の免許がコロナの影響で取得が遅れ、8月から3月までの但馬産直センターの売上19,331,221円がついた合計で197,267,745円となりました。能勢産直センター単体の売上は、177,936,524円となります。結果7,711,441円上回る事できました。
総会当日は参加16名で、天候に恵まれず風が冷たく雨が降ったりやんだりでした。事業計画の所で累積赤字8,959,109円を7年かけて無くしていく提案をしました。30期も税金を引かれて最終1,400,000円の黒字を予測しています。ひとりでは達成出来ない計画だと思っています。これから職員一同協力し合って会員拡大をして、売上を伸ばしていき利益を上げていけるように考えていき実現していきます。
役員の改選で、よつばこの稲原 裕氏が退任され、新しく川西産直センターの武井 雅和氏に新任して頂く事を提案しました。
最後に意見を色々と頂きました。来年2月には、亀岡市篠町に別院センターが移転します。移転に伴いパートさんの募集をしたところ80人位面接に来たという事で、亀岡市の方へは能勢
産直センターが配達していますので頑張って拡大して行きたいと思います。会員さんの高齢化というところも、他の産直も抱えている問題ではありますが、会員さんの家族・親戚でとられて
いる方もいます。あとの世代のよつ葉の繋がりを考えていけるようにしていきます。但馬産直とエリアが分かれてから、能勢産直センターとしては、エリアが狭くなり地域により密着する事ができています。会員さんとの色々なかかわりを通して、口コミをして頂き会員さんの入会に繋がっています。これからも、会員拡大を積極的に行い頑張っていきますので、今後ともご支援ご協力よろしくお願いします。会食の能勢農場の牛肉地場の野菜でのバーベキューを楽しくできたことに、関係者の皆様ご協力ありがとうございました。
(能勢産直 斉藤 直也)