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よつ葉ホームデリバリー

2023年第136便₋3

よつ葉会員参加の『野菜づくりくらぶ』10年に

 

 

今の流通では切り離された、農村で暮らす農家(生産地)と都会で暮らす私たち消費者(台所)を少しでも近づける取り組みのひとつに「野菜づくりくらぶ」があります。よつ葉へ地場野菜とお米を出荷する北摂協同農場(大阪府能勢町)の農家に協力してもらい10年になりました。
会員さんには、能勢の地域に毎週日曜日に足を運んでもらい、5月から10月までの半年間をかけて農作業を体験してもらいます。農家の一年はどのように過ごしているのか、また、常日頃からどんなことを思い描いて農業と向き合っているのかなど、実際の作業を通して農家と触れ合う機会となります。
今まで参加された方の中には継続して援農に参加する人も多く、自分で畑を借りて野菜を育てる会員さんもおり、農業への理解を深める良い機会になっているようです。そんな「野菜づくりくらぶ」を支えて3年の若手農家おふたりに、感想を聞かせていただきました。
今の流通では切り離された、農村で暮らす農家(生産地)と都会で暮らす私たち消費者(台所)を少しでも近づける取り組みのひとつに「野菜づくりくらぶ」があります。よつ葉へ地場野菜とお米を出荷する北摂協同農場(大阪府能勢町)の農家に協力してもらい10年になりました。

(よつば農産 横井 隆之) 

 

野菜づくりくらぶを振り返って

 

 

 

10月下旬に今年度の野菜づくりくらぶが終わりました。怪我などされる方もおらず無事終えられた事にまず安堵しています。自分の班は今年度5名の方が参加されていましたが、皆さん能動的・積極的に農作業にあたられていて、色々と補足説明するのにも自然と力が入りました。野菜作りの事というよりも、自分が農業の世界に入った経緯や今後の展望・夢なんかを話してしまった事もあって暑苦しく話し過ぎたかもしれないと少し反省しております。
野菜づくりくらぶの講師を受けて今年で早くも3年が経ちました。農業というのは本当にワークスパンの長い仕事で、例えば年に1回しか作れないお野菜だと、「5年のキャリア」と言ってもたった5回しか作っていません。独立就農して11年が経過しましたが、春と秋に年2回作られる例えばレタスにしても、今までに20回程しか栽培していない訳です。その時間軸を考えると、自分なんてほんのわずかな経験しかなく、何かをわかったなんてなかなか言えるものではないなと感じています。
農業を始める前は、農業は牧歌的で悠々自適なイメージでしたが、いざふたを開けてみると天気やお野菜の生育に追われる毎日。想像とは全く違いました(笑) ですが同時にライブ感というのか、自然と対峙している臨場感の様なものを感じ、今ここに自分は生きているんだという感覚を強く感じます。

(須美ふぁーむ 今堀 淳二) 

 

 

 

 

2年前から担当させてもらっている「よつ葉の野菜づくりくらぶ」、今年は記録的な暑さで農家にとっても野菜にとっても厳しい夏でした。
今年のメンバーの中には、高齢の方や、遠方からの参加の方などがいて、くらぶがスタートする前は少し心配していました。しかし、この記録的な暑さにも負けず誰ひとり欠けることなく最後まで畑で汗や土にまみれて無事に終了しました。
毎日毎日自分の農作業の事で精一杯で余裕がない私がこのくらぶを担当させてもらっている理由、それは消費者の皆様に普段通りの畑を見てもらい普段通りの作業をする事が出来るからです。
もし皆様の自宅に来客がある場合どうされますか? 掃除して片付けしてお茶を用意する等されますよね?
実は農家も同じです。友人が収穫体験したいと畑に来る場合、畑の周囲は草刈りして綺麗に育っている畑を選んで収穫体験をしてもらいます。
しかし野菜づくりくらぶの場合は違います。私が心掛けている事は「おもてなし」ではなく「おもてなさない」という事。おもてなさないこそ、食卓に並ぶよつばの野菜の事を知ることができるのではないかと思っています。
何故欠品があるのか? 何故野菜大好きセットに毎回同じ野菜が入るのか? 普段通りの畑で作業を一緒にするからこそ、知ってもらえると思います。
参加者の皆様からの言葉。
「すごい数のアレですね」「アレ捨てるんですか」「アレがこんなに大きくなるんですね」「アレ」の真相。普段通りの畑で普段通りの作業をした方にしか分かりません。
気になる方は、来年の“野菜づくりくらぶ”申し込んでみてはいかがでしょうか?

(成田ふぁーむ 成田 周平)

 

コウキのつ・ぶ・や・き

 

今年も残り、2か月ほどになりました。
玉ねぎを定植する時期になりました。2年目の秋作には玉ねぎを試しに、早生、中生、晩生しましたが、早生の出来があまりよくなく中生、晩生はまあまあでしたので、3年目の玉ねぎは、中生と晩生のみに絞り定植することにしました。
8月30日に定植したキャベツはすくすくと育ち、1.2~2.8㎏ほどの幅で大きくなり定植本数120株、日枯れ、害虫などに見舞われながら、30個ほどの出荷となりました。
また、残りなどは、家族みんなで食べるようにと分け、お好み焼きや、サラダ、ロールキャベツなどにし、おいしく食べています。ブロッコリーやハクサイは定植時期が遅れたためまだ結球や、花蕾があまく生育状況は遅くなっています。幸いなことにヨトウムシによる食害が少ないので良かったと思います。
今年の猛暑もだいぶ落ち着き、まだ昼間が暑いながらも、作業のほうは、畑の片付けも落ち着き、次の畑作準備に追われている日々を送っています。
家の畑としては、玉ねぎを準備するほ場に、醗酵牛糞堆肥を散布し、有機鶏糞やタマゴ有機石灰などを散布し、トラクターで耕耘、マルチを張って準備万端といったところです。

(北摂協同農場 加堂 康輝)