2023年136便₋4
天候に負けず、みかんはたくさん出来ましたが…。
今年も柑橘栽培にとって大変なシーズンになりました。
今年の1月下旬から2月上旬の寒波によりレモンやライム、ベルガモットオレンジなど寒さに弱い品種が生き残ってはくれたものの、枝先が枯れてしまい、花が咲くはずだった枝がなくなってしまい大不作に陥っています。また、梅雨明けからまともに雨が降らず、干ばつが10月いっぱいまで続き9月も10月も灌水に追われ農作業も遅れました。そんな経験は農業を継いで14年目になりますが初めてです。夏が終わると秋雨前線か台風によって雨が降っていた地域ですが、ここまで降らない年はありませんでした。雨が降らないせいで摘果しても実があまり大きくならず例年よりも小玉になってしまいそうです。柑橘は実が小さい方が糖度が高く酸味の強い果実になります。熟成させれば酸味はある程度抜けるので大きな実よりも濃厚でおいしく仕上がりますが出荷基準は2Sサイズまでなので、出荷できない大きさの果実がかなりの量が出てきそうです。救いは干ばつの影響で水分ストレスがしっかりかかったので甘くて酸味が後味をすっきりさせる、そんなみかんに仕上がってきています。今年はみかんの表年なのでたくさん食べてほしいです。
ここ数年でいろんなものが値上がりし適正価格がどこなのか分からない状況にあります。価格競争もあるけれど値上げしないといけないと思いつつ、売れなくなる方が怖いし、みかんは表年なのでたっぷりあるので今年も昨年と同価格でやってみています。不安なことが多い世の中ですが前向きに、勢いで突き抜けようと思います。
(しまなみ耕作会 能勢 賢太郎)
能勢農場から
動物園の人気者
こども動物園では馬にヤギ、羊からウサギなどの動物を扱っています。その中で一番人気の動物はやはりモルモットです。
モルモットとはわかりやすく言うと「大きいハムスター」です。大きさは約30㎝。成人男性の靴ぐらいの大きさで、完全草食動物。ちなみにハムスターは草食に近い雑食です。どちらもげっ歯類で姿が似ていますが、全く違う性質の動物です。移動動物園でもよくハムスターと言われますが、間違えないように覚えてあげてください。
こども動物園ではモルモットの抱っこをしてもらっています。お互いのおなかを合わせてお尻をしっかり支えてあげます。赤ちゃんの抱っこの仕方に似ています。強く握ってしまうと当然痛いので手は添えるだけ、優しく支えてあげましょう。かわいいだけでなく、危険な所もあります。実は目があまりよくないので口元に指を近づけると、ご飯と間違えて噛まれてしまいます。小動物だからといって油断してはいけません。すごく痛いのですよ。
動物達のことをかわいいと思ってもらえるだけでなく、危険な所もある。それらも一緒に知ってもらえるよう日々取り組んでおります。
(能勢農場 井上 貴仁)
STOP GENOCIDE
能勢町議 難波 希美子
STOP GENOCIDE!(民族浄化をやめろ!)
10月7日に起きたハマスのイスラエル攻撃は世界を震撼させました。その後のイスラエルによるパレスチナ人の住むガザの攻撃は酷いものです。国連事務総長グテーレス氏は「ハマスによる攻撃は他と無関係で起こったのではないことを認識することも重要だ。パレスチナの人々は56年間、息の詰まるような占領下に置かれてきた。入植によって土地がどんどん奪われ、暴力に悩まされ、経済は抑圧され、人々は家を追われ、そして家屋は取り壊されてきた」とこれまでのパレスチナ・イスラエルの経緯に言及したように、これは突発的な事件ではありません。
封鎖されているガザ地区は、大阪市と堺市を足した位の大きさで、200万人の人が住む、世界で最も人口密度が高い場所のひとつです。人口の約45%は14歳以下の無抵抗な子どもたちです。今、イスラエルは、そのガザ地区を封鎖し、インフラを止め、外部との連絡も出来ない状態にして空爆を仕掛けてきています。ガザのパレスチナ人は絶望的な状態で、想像するだけで胸が締め付けられる思いです。
ナチスのユダヤ人へのジェノサイドを思い出します。そもそも、ユダヤ人の迫害の反省からイスラエルの建国に至っているのにも関わらず、どうしてこんな惨いことが出来るのか理解できません。
埼玉県に住むイスラエル出身、ダニー・ネフセタイさんは、「イスラエルの教育では、ホロコーストを「二度と許さない」と教えられてきました。600万人がまた殺されてたまるか、というのは当然ですが、「二度とないように人権を第一に据えよう」「とにかく殺し合いをやめよう」ではなく、「強い軍隊を作って自分たちを守ろう」「“私たちは”二度と殺されない」とすり替えられてしまっている。」と語っています。
武力で平和は作れない。この一言に尽きます。一刻も早い停戦を願います。