メニュー
閉じる

よつ葉ホームデリバリー

2024年第137便₋2

現場訪問

 

農場だより読者の皆さま、ご無沙汰しております。6年前農場と食肉センターに勤務していた上西です。今は川西産直センターにいます。昨年11月頃にハム工場・工場長の東山さんよりヘルプの依頼を受け、勤務先の了承をもらい、2月末まで毎週水曜・木曜にハム工場に通っていました。以前ハム工場には2014~2018年6月まで4年間ほど勤務していましたので、ブランクがあるとはいえ作業内容・工程は覚えているだろうと思っていましたが、見事に忘れていることが多くありました。
 

4ヶ月間のヘルプでしたが、色々感じたことがあります。工場内外の老朽化は否めず、スモークハウス(ウィンナーやベーコンなどを火入れ・スモークする箱型の調理機器)など更新の必要性を感じました。またHACCP(ハサップ)『=食品を製造する際に工程上の危害を起こす要因を分析し、それを最も効率よく管理できる部分を連続的に管理して安全を確保する管理手法』に沿った衛生面での改善を目の当たりにしました。これからもよつ葉のPB工場として安心安全なハム・ウィンナーを製造することにプライドをもって日々の製造業務に勤しんでください。
 

[追伸]50歳を超えたせいか、ヘルプの週2日間は首や肩の疲れが配達以上に辛く感じました。

(川西産直センター 上西 達也)

 

 

JANコード!!

 

皆さんお気づきだと思いますが、食肉センターでは、年明けからJANコードを各商品に入れています。
 

JANコードとは?と思われる方もいると思うので、少しだけ説明します。わかりやすくいうとバーコードについている数字の事です。食肉センターでは13桁の数字を使っていて、頭2桁に49とはいっています。これは国内産という事を表していて、3桁目から7桁目は、「能勢食肉センターで作られた商品です」という事を表しています。8桁目から12桁目は会社内で扱っている商品の番号を表していて、最後の13桁目はチェック番号と言われています。Lifeに載っている能勢食肉センターの商品は、国内産と表示しています。
 

なぜ食肉センターでJANコードを入れないといけなくなったかというと、新物流センターが今年から稼働したためです。

 

今までは全て、手作業で商品をピックしていたのですが、新物流センターでは、JANコードを機械で読み取って、作業効率を上げたり、ピックミスをなくしています。そのため、食肉センターではJANコードを入れることになりました。

 

食肉センターでは、JANコードを導入するのは初めてのことで、大変でした。全商品のデータをリストアップし、整理してから、JANコードを登録、その後、各商品に13桁の数字を一つ一つ入力するのです。とても苦労しました。しかし、今後のことを考えたらJANコードを使う方が、物流の幅も広がって良い方に、流れができていいなと考えています。

(能勢食肉センター 佐田 章平) 

 

 

新センター稼働そして…

 

1月中旬に老朽化が進んだ安全食品流通センターの冷蔵・冷凍ピックレーンとよつば農産が亀岡市東別院町から亀岡市篠町に移転し、その後2月中旬にドライピックレーンが移転し、出荷と物流を担う2社の移転が完了しました。
 

食肉センターの肉とハムや北摂協同農場の野菜を能勢町から篠町へ運ぶ仕事を担っている私は、距離が遠くなりどうなるのか不安でしたが、それぞれの職場の皆さんに協力してもらっているおかげで今までと変わらないくらいの時刻に納品でき、安堵しています。

 
3月には、東別院町にあったよつば農産の建物はすべて解体され更地になりました。元よつば農産の職員としては寂しく、一緒に働いた仲間や農家の皆さんなどたくさんの人と出会い、色んな経験をさせてもらった当時の事を懐かしく思い出します。以前のよつば農産では、根菜類の袋詰め作業は、屋根があるだけのほぼ野外での作業だったので夏は40℃近い暑さで汗だくになって、冬は氷点下になる極寒の中、体や足にカイロを貼っての作業は野菜にもパートさんたちにも過酷な状況でした。新しい篠センターは、すべての作業場が温度管理され、商品にも人にも優しい環境になり、作業効率も上がりそうです。

(能勢食肉センター 上山 良夫) 

 

 

能勢農場から

 

うしを放牧する理由

 

放牧と聞いてどのような景色が思い浮かぶでしょうか?青い空の下、広がった草原でたくさんの牛達が生えている草を食べ、のんびりとしている様子が思い浮かんだと思います。牛は群れを作る動物で、成牛から仔牛まで大小様々な個体がひとつの集団として生活します。次に当たり前のことですが、牛達は私たち人間よりもはるかに大きいです。あの大きな体を維持するためにご飯、つまり草をたくさん食べる必要があります。1日中食べる必要があり、さらにその牛が群れでいたらとんでもない量の草が必要になります。草を食べては移動して、また草を食べては移動してを繰り返します。放牧とは飼育下でその形態を再現した牛に寄り添った飼育方式です。
 

能勢町は山や森等の緑が豊かな町です。しかしそれらを管理することは出来ておらず、放置されている所が多々あります。管理をするためには木の伐採や草の管理など課題が山ほどあります。前者は一時的なものなので、何とかなりそうではありますが、後者はその土地を管理し続ける限りずっとついてくる課題です。仮に一戸建ての敷地分の草を刈るだけでもかなりの労力が必要です。それを見渡す限り全て刈るとなるととても手が足りません。そこで山の中に囲いを作り、牛達を放します。その中の草を食べて回るため刈る必要がなくなります。十分なスペースがあれば牛達もストレスがかからずのんびりと過ごすこともできます。
 

能勢農場では朝に牛舎の中で牛用の飼料を食べて、その後放牧場へ連れていきます。そして夕方になったら牛舎の中へ戻りまた飼料を食べて夜を過ごします。放牧を始めて数年たちますが、放牧場の草は刈ったことはなく全て食べてくれています。牛達はロープで引かれることも嫌がらず、むしろ牛達の方からロープを付けるように急かし、夕方はいつも同じ所に集まって迎えが来るのを待っています。雨の日など放牧できない時は、牛舎の中から放牧場に行きたいとじっと見つめてくることもあるのです。
 

2024年3月の時点では能勢農場に放牧場はまだ1か所しかありません。将来は放牧場の数を増やし、さらに各地の敷地を拡大することでのんびりとする牛を増やすことと、能勢の山の管理の拡大に取り組んでいきます。

(能勢農場 井上 貴仁)