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よつ葉ホームデリバリー

2024年第140便₋1

 

新たな知見を広げたい 

 

9月13日、ひこばえの担当者とハム工場職員の4人で神奈川県にある丹沢農場へ工場見学に行きました。
 
前回は食肉センターに豚の部分肉を納品してくれている長崎の大光食品へ行きましたが、今回直接関わりはないのですが、ひこばえでお付き合いがあるという事と、丹沢農場が加工工場を新しく建てたという事もあって見学させていただきました。当日は朝4時過ぎに自宅を出て、電車・新幹線・レンタカーを乗り継いで丹沢農場に着きました。元々田んぼだった所に建てたみたいで、大きいなというのがまず到着して思った第一印象でした。
 
最初に担当の方から会社や工場・養豚場のお話をしていただき、工場内へ入りました。
 
工場で働く従業員は64名おられ、精肉とハム、ウインナーを作っています。1日で、旧工場の時は精肉6000個以上、ハム・ウインナー4000個以上作っており、新工場ではまだ日数が浅いので同じぐらいですが、それ以上は作れるようです。食肉センターでは1日約1000個ぐらいなので、同じ量を作れることなど想像が出来ません。
 
当日見るのを期待していた豚の脱骨作業は終わっており、見られなかったのが残念です。ただそれには訳があり、ここでは屠畜直後の温かい豚肉(温屠体)を使うからです。ウインナーに使う豚は、屠殺場で屠畜されてから8時間以内に挽肉にして練ってペースト状にまで仕上げることで、アレルゲンを使用せずに天然の結着力を生かして弾力のあるウインナーがつくれるそうです。
 
当社では屠殺場で1日冷蔵庫に冷やしてから持って帰ってくるので脱骨しやすいのですが、丹沢農場では屠殺後すぐに脱骨するのでぶよぶよで肉が締まっておらず脱骨が大変だと思います。
 
新しく工場を建てるのは大変なことで、当初の予定と違うことが起きればその都度業者と話し合わなくてはならないし、近くに学校があったようで消火栓を設置したりと色々な事があります。このようによその加工工場を見学するのは色々と勉強になることが多く、知見を広げられるので機会があればまた行きたいと思います。

(食肉センター 井上 高嘉)

 

スタッフ全員で作った新商品

 
工場長に就任して早いもので1年半という月日が経ちその間色々な困難や難題がありましたが、支えてくれるスタッフのおかげで工場長として業務を担うことができています。
 
ハム工場の課題は、新商品を出すこと! 今年こそ新商品を出すぞ! とスタッフみんなで意見を出し合い作ってはみんなで食べ、感想を聞き改善して、作っては食べての繰り返しです。今回、同業の工場へ伺い、話を聞いたり現場を見せていただく機会がありました。
 
なかでも新商品の取り組みについて教えて頂いたのは、人はその時の感情、気持ち、その日の天候におなかの減りぐあいや好み、年齢によりその日その時の味覚や気分で変わる。また良い商品が出来ても価格が高ければ買ってもらえないから難しいんだよね、と話されていました。
 
現場を見せてもらい僕たちのこれまでのハム、ウインナー作りとの違いや、ノウハウとか工夫、意気込み、こだわりを聞きました。僕も刺激を受け、変えられるところは変えていかないと、そこにヒントがあるのではと、話を持ち帰りスタッフみんなに報告しました。少しずつですが作業内容を工夫し、変えられるところは改善したり機械の設備投資を出来るところはしていこうと考えています。
 
その後、新商品開発をみんなで進めるうちに、これはいけるんちゃうか! これはうまい! と言える商品がやっと出来ました!!!㊗ 商品名は、バラチャーシューです!
 
ライフ490号では「能勢の里からハム工場」が表紙で、バラチャーシューブロック300gが初掲載です。なぜブロックにしたかというと厚さを自分好みで切ってもらえたらという発想からです。
 
500号では、バラチャーシュースライスです。薄めのカットで100gにしています。ラーメン、チャーハンにしても美味しいですよ!
 
新体制になり、みんなで考え作った初の商品を是非食べて頂ければ嬉しく思います。またご意見ご感想等、気軽に言ってもらえれば課題として今後に活かします。これからも、新商品開発に励みますので「能勢の里からハム工場」を宜しくお願い致します。

(能勢食肉センターハム工場 東山 英伸)