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よつ葉ホームデリバリー

2024年138便₋4

産直同士の連携

 

5月4日土曜日川西産直センターとの合同営業行いました。移動販売車を使っての営業です。前回4月6日土曜日は、能勢産直センターのエリア3ヶ所を回りました。場所は、日生中央という、住宅地にある公園付近で行いました。パラダイス&ランチのパンをお試し価格で、オール100円で、販売。他の商品も、カタログの価格より安くして販売しました。普段の宅配に、入会していただいたら5品の中から選んでいただいてプレゼントという特典で入会を促しました。
 

今回川西産直センターのエリアという事で、伊丹、宝塚、多田というエリア3ヶ所で行いました。今回も、パラダイス&ランチのパン100円後は、調味料、豆腐、卵、ウィンナー、野菜を、販売しました。1ヶ所目の伊丹のイオンモール街の裏の道の脇で販売しました。ゴールデンウイークという事で、人通り車の通りも多く、たくさんのお客様に商品を購入していただきました。パンが大好評でした。入会申し込みの用紙を書いて入会特典の話をして、入会に繋げる事が出来ました。いい感じに行けたのですが、道が混んでいて、2ヶ所目の宝塚にある山手台に到着が10分ほど遅れてしまってお客様が3組ほど、待っていました。そこでも入会特典のおすすめをして入会申し込みの用紙に3件書いてもらいました。
 

3ケ所目は多田という所で、マンションの前の公園の所で行いました。ここでも少し始まりが遅れましたが、パン、ウィンナーを中心に販売しました。3組ぐらいお客さんが、来てくれました。今日回った全てのところで入会申し込みの用紙を書いていただいた件数10件でした。2か月間2つの産直で、連携しての営業いい経験になりました。今後も自社の営業会員拡大に活用していきたいと思います。

(能勢産直センター 齊藤 直也)

 

 

こどもどうぶつえん

 

ふれあい動物園の新たな可能性

 

移動動物園事業部は今年の春も繁忙期を迎えました。日々動物達をトラックにのせて大阪、兵庫を中心に走り回っています。
 

ある日の移動中、街中でビルの1フロアを活用した保育園をよく見かけるなと思いました。調べたところ、都市部では設営するが園庭の土地は確保できず、その結果園庭を持たない保育園が増えていることがわかりました。
 

こどもどうぶつえんではポニーやヤギ等の少し大きめの動物を扱っています。それらとふれあいをするにはある程度の広さを持った園庭が必要であり、もし園庭を持たない保育園が増え続けたならば、それだけ生き物とふれあう機会に出会えない子ども達が増えてしまうのではないかと危惧しました。しかし、ウサギやモルモットのみならば工夫は必要ですが、ビルの中、建物の中でも動物園を開催することができると考えます。少しでも多くの子ども達に命の大切さを伝えるためには園庭がないとできないという制約は取り払い、幅広く活動できるように変わっていく必要があると私は思いました。
 

(能勢農場 井上 貴仁)

 

 

カムイのうた

能勢町議 難波希美子

「その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました。天真爛漫な稚児の様に,美しい大自然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼等は、真に自然の寵児、なんという幸福な人たちであったでしょう。・・・・」1922年に世に出たアイヌの叙事詩であるユーカラを書き留めた「アイヌ神謡集」の序文の冒頭の言葉です。このあと滔々と北海道の大地とアイヌの営みが美しく続きますが、後半は変わり果てた現在を嘆き、先祖から受け継いでいったアイヌの心を伝えたいと記されています。
 

1903年に北海道登別村に生まれて19歳の若さで亡くなったアイヌ文化伝承者、知里幸惠(ちり・ゆきえ)さんをモデルにした映画「カムイのうた」を先日観てきました。映画の冒頭のこの部分だけで目がウルウルとなりました。

 

世の中は便利になり、人の行動範囲も広がり寿命も延びましたが、自然に対する畏敬の念が薄れてきたというか、最近では皆無ではないかとさえ疑いたくなる様な人もいます。環境破壊をしながら自然を楽しむ現代人の矛盾は、ブーメランとなり波紋となり地球を汚染してきています。「いきもの」である人間は自然物のひとつです。

 
また、この映画ではアイヌへの露骨な差別による人間の醜さも表現されていました。この映画の時代よりはましになったとはいえ、先住民族に対するいわれのない差別は、未だ世界中から無くなっていません。
 
そんな中で、聡明で優しい心根で努力家の主人公が理解ある学者と出会い、命を懸けて世に送り出し、日本の文化に一石を投じた「アイヌ神謡集」。狐や兎やカムイ(神)も出てきます。微笑ましく愛おしい営みの詩集。詩集の内容は映画の中に詳しくは出てきませんが、ネットでも読めます。雄大な自然を目の前にして心が揺さぶられたり、小さな花を美しく感じたりする感性を本能として持っていることが、罪深い人間への小さな救いではないかと思います。決して一時の感動に終わらせない様に心を空にして煌めく抒情詩を沁み込ませて読みたいものです。