2025年第144便₋2
ウインナー充填機の自動化を目指し
今年、工場では充填機の自動化に取り組みました。手作業で行っていた工程を少しずつ機械化することで、作業の効率化と品質の安定を目指しています。試行錯誤の末、細挽きのウインナーは自動で詰めても形や食感がほとんど変わらず、ようやく安定した仕上がりになるようになりました。成功したときは正直うれしかったです。
しかし、粗挽きの生地は思うようにいきません。粘りや重さが足りず、羊腸に詰まるときの「プリプリ感」が出ないのです。手詰めだと感覚で調整できる部分も、機械ではうまく再現できず、今はそれを大きな課題としています。何度も試作を重ねる中で、肉の温度や混ぜ方、加水のタイミングなど、これまで気づかなかった点が見えてきました。機械まかせにするのではなく、「人の感覚」をどう機械に伝えるかが大事だと実感しています。
仕事というのは、思うようにいかないことの連続ですが、その中に学びや成長のヒントがあると思います。これからも、現場の知恵と機械の力をうまく融合させて、より良いウインナーづくりを目指していきます。
(能勢の里から ハム工場 東山 英伸)

珠洲市訪問
2月末に引き続き、再度9月12日から14日に石川県珠洲市へ支援の手伝いに行ってきました。12日の午後からレンタカーで石川県の金沢まで行って一泊し、翌13日に珠洲市に向かいました。
前回と同じ三崎町の公民館に行き、そこの仮設住宅に住んでいる方向けに縁日を開催しました。午前中に縁日で食べてもらう焼き鳥用の鶏肉をカットし、串に刺したり、焼きそば用の野菜を切ったりしていたら、結構時間がかかり開始時間ギリギリになってしまいました。
開始時間になったら、ちらほらと住民の方々が来られました。みなさんに「ありがとう」や「美味しかったよ」と言ってもらえたのでやってよかったなと思います。
いまでも仮設に住まわれてる方はたくさんおられます。1日でもはやく戻れるようになればいいなと思います。
14日は三崎町民の寺内さんのお米をつくりたいという一言でCPAOの徳丸さんを通じてよつ葉でもお米作りのお手伝いをしました。自分たちは大きくなったヒエを抜きました。ヒエを抜くことで、斑点米の防止などお米の生育を妨げる要因が取り除かれ、健全な稲作につながります。
実家でもお米を作っているので経験済みですが、ヒエ抜きはほんと大変です。増してこの日は前夜に雨が降ったので田んぼはぬかるんで、稲をかき分けて進むとズボンが濡れました。それでも美味しいお米を食べてもらうために必死に作業しました。後から聞いた話では美味しいお米だったようで、手伝ったかいがありました。
(食肉センター 井上 高嘉)


