2026年第146便₋1
食肉センターでの歩み

赤うし親子
2008年4月に地元の高校を卒業し18歳で入社してから、気がつけば2026年4月で19年目を迎えました。振り返ると本当にあっという間でしたが、その中には数えきれないほどの経験や学びがあり、自分自身を成長させてくれた時間だったと思います。
入社当時は、右も左も分からない状態でした。最初は豚の脱骨や加工を一から教えていもらい、毎日必死についていくだけでした。覚えることも多く、失敗して迷惑をかけることもありましたが、先輩方が丁寧に指導してくださり、少しずつ仕事を覚えていくことができました。豚だけではなく牛も教えてもらい、牛の脱骨や加工も任せていただけるようになり、やれる事が増えてきたなと実感が持てるようになりました。
特に主任になった2017年は、自分にとってまず一つ目の大きな転機だったと思います。最初に話をいただいた時は、「自分に務まるのかな」という気持ちもありましたが、せっかくいただいた話だったので、自分なりに頑張ってみようと思い、引き受けることにしました。
自分の仕事だけをしていた頃とは違い、後輩への指導や作業の流れの確認、その場その場での判断など、考えることも増えました。人に教えることや指示を出すことは思っていた以上に難しく、悩むこともたくさんありましたが、その経験が今の自分につながっているのかなと思います。
そして2023年には、二つ目の大きな転機がありました。
長年工場を支えてこられた工場長が定年を迎え、自分が新工場長として引き継ぐことになりました。15年間現場で経験を積んできたとはいえ、33歳で工場長を任されることに対しては、正直主任のときと同じく不安しかありませんでしたが、これまたできる範囲でやろうと思い引き受けることにしました。
工場長になってからは、現場の仕事だけではなく、全体の作業や職員のこと、工場の様々な事について考える機会が増えました。大変なことも多く就任直後はとてもバタバタしていました。
2024年は食肉センターにとっても初の試み、なんといっても「よつ葉のあかうし」がライフカタログでスタートした年です。
既存のF1との併売という形ではありますが、新しい取り組みとして始めました。あかうしの部位バランスを考えながら企画していくのはなかなか難しく、企画会議で相談しながら、「よつ葉のあかうし」の良さをもっと知ってもらえるように考え、いろいろな企画をライフに掲載して、たくさんの支持をいただいております。また、「よつ葉のあかうし」に興味を持ってくれる方とつながりも少しずつ増え、よつ葉のお店などで対面販売も行うようになりました。
工場の方では新しく職員も増え、時間に余裕ができれば、お付き合いのある工場や他の食肉加工工場へ見学に行ってみたいと思っています。
食肉センターで扱っている牛や豚の脱骨、加工の技術は、簡単なものではありません。だからこそ、自分がこれまで教わってきたことを、職員はもちろん会員さんにも少しずつ伝えていきたいと思っています。まだまだ自分自身も勉強中ですが、周りの職員にも相談しながら、これからもみんなで協力して、より良い現場にしていけたらと思っています。
(能勢食肉センター 井上 高嘉)

脱骨作業中
