べにばな野草園
健やかに生きる知恵が詰まっている野草づくりをこれからも
べにばな野草園は、1985年に大阪府の能勢町に移り住み、恩師・関久子さんの野草園を引き継いだことから始まりました。関久子さんは、教師をしながら、女性の労働問題などで活躍した女性で、能勢町で野草を栽培し、採取した野草の効果を説きながら訪れた人に渡していました。
野草づくりは、かつては「女の仕事」と言われ、食生活を含め、家族の健康を守るお守り的に大切にされてきた仕事でした。この知恵を直接渡すのは限られた範囲でしかできないけれど、お茶に加工すれば毎日の生活で摂り入れやすく、また、エキスを抽出した野草水にすれば、虫や季節などのトラブルケアなどで活躍するだろう、そうすればより多くの人に広く伝わると思って、レシピを学び作りはじめました。
そのころに出会ったのがよつ葉です。それ以来、多くの会員さんに化粧水と野草茶を届けてもらっています。
22年前に故郷である山形県酒田市に帰郷。住み始めた山間部の小さな村は温かく、畑や山には雪が解けると珍しい山野草が顔を出します。一緒に仕事をしている大森さんが小さな山に密生していた竹を10年かけてすべて切ると、雑木や蘭類が芽吹き小さな森に育ってくれて、野鳥たちがいっぱい鳴くようになりました。いろんなカエルやサンショウウオもいます。夏になるとどこもかしこも草だらけで他者からみればただの草だらけの畑と小さな山だけれどね。
なにより、自生の野草は採集しやすく、キンミズヒキ、ハッカ、ウツボグサなどの多年草の野草は畑で育てられるようになり、野草の確保・質としても安定してきたことがとてもよかったこと。ここでなければ、得られませんでした。
飲んで体調が良くなったと言って手紙をくれる人が時折いたり、野草水で肌荒れが良くなったとか言われると、それはとても嬉しくて続けていこうと励まされてきました。薬ではない野草に、効用があると言うのは法律で禁じられています。しかし、その昔からの知恵で体調に変化や気づきなど、喜ばれることがたくさんあるのは、ずっと実感しています。時代が変わっても、今でもその知恵を求めている人がいるなら、伝えたいと思います。38歳で始めた私も74歳。体力が続くかぎり野草作りをやっていけたらと願っているところです。(べにばな野草園 伊藤 えりこ)
べにばな野草園の伊藤さん
天日干し作業
肌トラブルのお守り的にどうぞ どくだみ水
湿疹やかぶれに昔から使われてきたどくだみの野草水です。
成分:ドクダミ、クマザサ、ローズマリー、焼酎、水、グリセリン
よもぎ水
野山に自生するよもぎ、ラベンダーなどを浸けこみました。
成分:ヨモギ、スイカズラ、ラベンダー、焼酎、水、グリセリン
心安らぐよもぎの香り よもぎ茶
よもぎ100%の野草茶。
糖尿、高血圧、胃腸病、便秘、冷えなどに良いと言われています。
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