タカハシ食品
素材の旨みを存分に引き出した佃煮をどうぞ
1958年に古田兼夫さんが創業したタカハシ食品は、乾物製造・卸売業から始まりました。北海道はもっぱら原料産地で佃煮加工は道外が当たり前だった時代、タカハシ食品もはじめは昆布や身欠きにしんなどを加工原料として販売するだけでしたが、「北海道の海の幸の特徴を最大限引き出した佃煮を自分たちの手で作り上げたい。」と、約40年前に娘の高橋京子さんとパートナーの誠さんは、取引のあった大阪の佃煮屋に作り方を日帰りで教わりに行きました。
しかし味付けは教わらずに帰ってきました。工場であっても、砂糖、しょう油、みりんなど家庭にある調味料で仕上げた昔ながらの味を届けたい。との思いがあったからです。ひと釜ずつ直火炊きの手作りの調理方法で、素材の良さを引き出せるように、食材ごとにタレを使い分けています。タレは継ぎ足しながら味付けをしているので、旨みが凝縮しています。もちろん、食品添加物は一切使っていません。
その後、全国各地の店頭で試食販売に出かけました。「子どもが食べてくれると、普段なら佃煮を買わないお母さんが買ってくれる。」と、地道にファンを増やし、アメリカ、台湾、シンガポールなど海外にも販路を拡げました。
今年の春にスペインで開かれた日本酒の展示会で試食を出したところ、現地のシェフたちからも好評でした。まもなく代表を引き継ぐ創業者の孫にあたる高橋拓郎さんは、日本では佃煮などご飯のおともの需要が減りつつあるものの、ヨーロッパでは和食が広まりとともに、手軽に食べられる佃煮が求められるシーンが増えるのではないかと希望を持っています。良質で豊富な海産物が手に入るスペインで佃煮を作ってみたいとまで考えています。時代の変化を敏感に感じ取って、伝統を受け継ぎながらも新しいことにチャレンジし続けています。

昆布を直火で炊きます

素材の味を感じる、やわらかい食感
さけ昆布巻き
根室産の厚葉昆布で、道産の秋鮭を巻きました。直火でじっくり炊いて、昆布はとろみを帯びています。

にしんそばにどうぞ
北海道産にしん甘露煮
北海道産にしんを砂糖・醤油・本みりんのみでじっくり煮詰めました。にしんそばにどうぞ。
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