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よつ葉ホームデリバリー

ヒラメも登場、ゲノム編集魚をめぐる動きが活発に

厚労省が10月にゲノム編集ヒラメの届け出を受理しました。届けを出したのは、リージョナルフィッシュ社で、いま同社の活動を軸にゲノム編集魚の開発や養殖・販売が活発です。このヒラメは、ゲノム編集技術で食欲抑制遺伝子・レプチン遺伝子を破壊したヒラメです。これにより同社が届け出たゲノム編集魚は、マダイ、トラフグにつづいて3種類となりました。
 ゲノム編集は、遺伝子を壊し、意図的に障害や病気を引き起こす技術です。レプチン遺伝子を破壊すると、食欲が止まらなくなり、その結果、異常な早さで太ることになります。いわば過食症を意図的に作り出すものです。しかし、この遺伝子はとても大切で、壊すと脳の働きに異常が起き、生殖行動、免疫反応にも異常が起き、行動が弱まり、恐怖感が強まり、日周リズムにも変化が起き、色の認識が落ちる、と分子生物学者の河田昌東さんは指摘しています。
 リージョナルフィッシュ社は、その他にもさまざまな開発を進めています。福井県や小浜市とは、小浜の名産品のマサバやアカウニなどの開発で協定を結びました。NTTと合弁で立ち上げたNTTグリーン&フード社では、九州での陸上養殖を目指し、高温耐性のヒラメの開発を進めると発表しました。さらには静岡県磐田市とエビの陸上養殖を行うことで協定を結びました。表示制度がないまま危険な状況が進行しています。このままでは安全な魚が次々と失われてしまいます。