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よつ葉ホームデリバリー

電子機器がもたらす食と水の汚染

「便利なものには毒がある」と繰り返して言い続けてきました。その便利なものの代表が、スマホなどのさまざまな電子機器といっていいでしょう。テレビや冷蔵庫などの家電製品も、立派な電子機器です。ありとあらゆる製品にICチップが組み込まれ、いまではその小さなチップなしには暮らしが成り立たなくなってしまいました。

 このICチップは、半導体製造工場で作られています。日本では九州を中心に工場が立地され、大量の水が用いられ製造されています。スマホにみられるように、ほんのわずかなICチップが入っているだけで、高度の機能をこなします。それは1つのチップに、高層ビルのように機能が積み重ねられ、その配線は2・3ナノメートルという単位の細さで作られているからです。ナノは100万分の1ミリメートルで、もちろん目には見えません。そのため、わずかな塵やほこりが誤作動を招くため、絶え間なく洗浄されます。また腐食を伴う製造工程があるため、PFAS(有機フッ素化合物)など、さまざまな化学物質が使われ、環境中に排出されています。

 いま日本政府は、経済安全保障の最大の柱に半導体を据え、日本全国で半導体工場を立地させるなど、優遇措置をとっています。しかも安全保障ということで、企業秘密を是としています。水を大量に使うことから、地域の農業に影響が出ています。水汚染は食べものや飲料水の汚染を招きます。便利さの享受は、犠牲を伴うことを忘れないでください。