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よつ葉ホームデリバリー

超加工食品と完全栄養食

 超加工食品とは、カップ麺、スナック菓子、炭酸飲料、健康食品のような加工度の高い食品のことをいいます。食事における超加工食品が占める割合と、がん、死亡率、肥満との関連を調べたフランスの研究が、2018年に英国の医学雑誌に発表されました。成人約10万人を5年間追跡したところ超加工食品を多く食べている人はがんになりやすく、とくに乳がんになりやすく加えて死亡のリスクが高くなり、体重が増加するという結果でした。
 いま若者を中心に完全食、あるいは完全栄養食と呼ばれるものを食べる人が増えています。現在販売されている完全食も、そのほとんどが超加工食品に分類されます。完全食とは、食事摂取基準に基づいて必要なすべての栄養素であるアミノ酸やビタミン、ミネラルなどが必要以上にある食品ということになっています。といってもインスタント麺のような加工食品が多く、多種類の食品添加物が使われている食品が結構多いのです。完全食を食べ続けて健康を害した若者も出てきています。
 もう一つ重要なことがあります。それは食事摂取基準が示している栄養素だけ摂取していれば問題ないのか、ということです。自然界には、さまざまな物質が存在し、摂取が必要なものがあります。穀物や野菜など自然の産物を食べていれば補われるものが、超加工食品や完全栄養食ではそれが補われないのです。人間もまた自然の産物であることを忘れないことが大事です。