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よつ葉ホームデリバリー

魚が工場で生産される時代へ

いま日本の各地で、魚の大型陸上養殖場が増えています。稼働直前のものも多く、サーモンの生産を主力にさらに広がる勢いです。一部ではエビの養殖も始まりました。いま増えている大型陸上養殖は、閉鎖循環式陸上養殖で、水を浄化しながら循環させ養殖する方法で、自然環境に左右されずどこでも立地可能で、極端な話、砂漠でも養殖が可能です。
この方式では、人工的な環境が作れるため、冷たい水でしか養殖できないサーモンでも、温かい水でしか養殖できないエビでも養殖できます。どこでも立地できるため、物流コストを下げ、新鮮な状態で提供できる、消費地に近いところで立地するケースが多くなっています。しかし、大きなエネルギーを必要としており、高コストの魚になります。
大型陸上養殖の問題に詳しい佐野雅昭鹿児島大学教授の話では、この大型陸上養殖は、漁業に関する公的規制は受けず、通常の工場と同じ扱いだそうです。また、このシステムを開発したのはノルウェーとイスラエルの企業で、日本も含めてどの国も同じシステムを丸ごと輸入し、同じエサを使用し、そのエサは買い続けなければいけないのだそうです。その代わり導入するのは簡単で、採算が合うとなるとどんどん導入できるそうです。
工場で生産するためには、生産効率を上げることが必要です。そのために開発が進められているのがゲノム編集魚です。リージョナルフィッシュ社によって、マダイ、トラフグに続いて、ヒラメの販売が始まろうとしています。魚が工場で作られる時代は、食の安全が、脅かされる時代でもあります。