ゲノム編集魚が美味しくないわけ
私たちの食卓に出回ることが認められているゲノム編集食品の種類が増えています。ゲノム編集食品とは、遺伝子を操作して意図的に栄養分を変えたり、大きくしたりする食品のことです。
現在、日本で届出されている作物は、トマト、トウモロコシ、ジャガイモの3種類です。トマトはミニと中玉があります。魚はタイ、ヒラメ、フグの3種類で、ティラピアが審査中です。このなかですでに市場に出回っているのは、トマト、タイ、ヒラメ、フグの4種類で、これらの食品は安全性に問題がありますが、加えて、すべて美味しくないことで一致しています。
トマトの場合、GABAを多くして健康に良いことを売り物にしていますが、GABAはうま味成分のグルタミン酸から作られますから、GABAを増やせば増やすほどグルタミン酸が少なくなり、うま味がなくなるのです。魚の場合は、異様に筋肉質にしたり異様に大きくしていますが、魚のおいしさの源である海で鍛えられた脂ののった筋肉がないのです。このようなことは遺伝子を操作した食品の一般的な特徴です。
生物は、環境の中で生きています。それを軽視して遺伝子を操作して人工的に大きくするなどした食品に未来はありません。開発者は未来の食料だとして、例えば「22世紀ふぐ」などと命名していますが、このような食品が未来の食卓に並ぶ暗澹たる未来になってほしくありません。