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よつ葉ホームデリバリー

2023年11月号(151号)-4

 

 

みんながきちんと暮らしていける社会に

高槻生協 津林勇太

 

 7月2日、下田部保育園をお借りして第7回「フードバンク高槻」が開催されました。関西よつ葉連絡会からは支援米200kgをカンパし、物資の輸送・搬入などには私たち高槻生協の配送トラックも使ってもらいました。当日は開始2時間前から並ぶ方もおられ、開始時刻には70名ほどの行列ができました。子どもさんと一緒に来るひとも多く、皆さん喜んで「ありがとう」と言って帰って行かれました。
いただいた感想には「シングルマザーでフルタイムパートで働いているが、毎日残業しても給料が少なく、食べていくのがしんどい」「5歳になる子どもにはマクドナルドにも連れて行ったことがない」「食べ盛りの子どもがいます。このプロジェクトすてきです」など、大変な暮らしぶりの声が寄せられました。当初は1時間半ほどの予定でしたが、開始30分で大半の品物がなくなってしまい、1時間ほどで終了することに。来場者は150名ほどになり、改めて厳しい状況にある方が大勢おられることを実感しました。
フードバンクや子ども食堂など、日々の暮らしを立て直そう、支えよう、助け合おうという活動があちこちで広がっています。先日、某県議会で「子ども放置禁止」条例案が出され話題になりましたが、条例作って親にあれこれ言う前に、まず支援を必要とする子どもがいることにきちんと向き合わなければと思います。子どもがろくに食べられない、教育や医療を等しく受けられない社会に未来があるとは思えません。「フードバンク高槻」は年末にも開催される予定です。私たちが皆、きちんと暮らしていける社会にしていけるよう、微力ながら協力していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

目指す世界 ③

生口島ごちそうの森 長光祥子

 

 島の猟師は山だけでなく、海もやる。朝、山の池でエビを獲り、海に出る。魚を獲り、山に入って罠の見回り。時に猟犬とともにイノシシを獲る。磯遊びで牡蠣を打つ(牡蠣を石に打って割ること)。わかめやもずくなどの海藻を採る。山には山菜や木の実。知らなければ雑草だが、知れば薬草。そして「遊び場を守るのは当然」と山の整備。イノシシの好物であるどんぐりの木を植えて、里に降りにくい環境づくりや猟がしやすいように道をつくる。海では藻場をつくったり、稚魚を放したり。人知れず自然に、楽しそうに行う。「イノシシが入って困る」と相談を受けると、行って罠をかけたり、対策の指導をしたり…。イノシシを獲ると喜んでもらい、お肉とお野菜を物々交換。
私はそんな暮らしに感銘を受け、「こんな風に暮らしたい!」と思った。しかし猟師たちはそういった活動をほとんどボランティアでしている。それではやっていけない。私はこの島の豊かな生態系のおかげでおいしいものが食べられている。感謝の気持ちと食べつづけたい欲、大きな可能性を感じて山に入ることを仕事にして、先人の活動を続けたいと移住を決めて猟師になった。
当時からの目標は食肉処理施設を建て、自分たちで獲ったイノシシを安心して食べられるようにすること。今は飲食店などで食べるための猪肉は仕入れてやっており、自分で獲ったイノシシは自家消費とペットフードにする他処分をしている状況だ。食用としてはなかなか実現させられない理由に、天然物のイノシシを家畜と同じように流通させることの難しさがある。そして私は“肉屋さん”にはなりたくないという思いも。悩みながら今の「ごちそうの森」の活動にたどり着いた。自然と人の共生を目指し、多様な生態系を維持発展させ、この地域で豊かに暮らす。そんな仲間を増やしたい。

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会員さんよりオンライン署名のご協力のお願い

         

「STOP! マイクロカプセル香害」

 

「香害」が問題になっています。柔軟剤、合成洗剤、消臭剤、芳香剤などの、主に香りのある日用品で、体調不良が生じる被害です。特に香りや抗菌・消臭作用を長続きさせるマイクロカプセルなどが製品に使用されるようになってから、香害被害が拡大しました。
 メーカーは、マイクロカプセルなどの「長続き」製法を即刻やめてください! 

署名宛先:日本石鹸洗剤工業会、P&Gジャパン、花王、ライオン

「オンライン署名 STOP! マイクロカプセル香害」で検索!

 

 

 

ハンガー・フリー・ワールドへの

ご協力ありがとうございます。

 先月の「よつばつうしん」でもお知らせしたハンガー・フリー・ワールドの物品回収の〆切は11月末となっていますが、現在集まっている物品の報告をさせていただきます。
現在、769通もの物品が届いており、1箱77~80通入る折りコンが10箱、集まっています。今後ともご協力をお願いします。
またお友達をお誘いするなど、封筒がご入用な場合は

関西よつ葉連絡会までご連絡くだい。

 072-630-5610

 

 

 

INFORMATION

パルシックから緊急支援ご寄付の口座案内

停戦への道筋が未だ見えないなかですが、パルシックは被災した人びとへの緊急支援を行います。今後活動が可能になった段階ですぐに緊急支援を送るために、現地と調整し情報収集を続けて準備を行っています。今の時点ではまずは食料と医薬品などの提供が必要となる予定です。皆さまからの温かいご支援をお願いいたします。   

https://www.parcic.org/news/23297/

 

ゆうちょ銀行(ゆうちょ銀行から)
●記号:10180
●番号:77335011
●名義:特定非営利活動法人パルシック

ゆうちょ銀行(ゆうちょ銀行以外から)
●店名:〇一八
●店番:018 (普通)7733501
●名義:特定非営利活動法人パルシック

 

パルシックHPに「ガザスタッフの声」などの現地の状況を随時更新しております。
併せてご覧ください。

https://www.parcic.org/

編集委員からの一言

 

 数年前まではほとんど聞くことがなかった働き方「リモートワーク」が普遍化されています。しかし食品製造業に従事する私にはそんな働き方など縁がないようで。ましてや職場が自然豊かな中山間地にあるので、公共交通機関は全く使えず、往復約80㎞もの道のりを自動車で通勤しています。一般道で朝夕の渋滞に巻き込まれると片道1時間半はかかります。移動にかかるエネルギーと時間の消費量がとても大きいことに、どうしたものかと…と悩んでいました。
そんななかで出会ったのが電気自動車。かれこれ乗り始めて2年が経ちました。最低1週間に1度していた給油やオイル交換のメンテナンスなどもなくなり、車にかけていた時間が削減され、さらに今のところ燃料(電気)や消耗品なども含めてガソリン車よりも電気自動車の方が経済的にも優しい。帰り道は長い下り坂を走ります。このときに車がエネルギーを回収してくれるのです。要は充電されていく。これが素晴らしい。
もちろんこんなものが普及していく過程には、資源国ではない日本での発電の方法や充電時に発生する電磁波など、さまざまな問題が見え隠れしているのも承知してはおりますが…。

(大北食品 玉理圭佑)