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よつ葉ホームデリバリー

2024年5月号(157号)-2

「金沢大地」のボランティアスタッフとして手伝う

自然館水無瀬店の高橋さん(左)

 

ボランティア報告

自然館水無瀬店 高橋美由紀

 

 

 いつもお世話になり、ありがとうございます。
24日(日)のよつ葉マルシェにボランティアとして参加させていただきました。
とても楽しかったです。私は『金沢大地』さんのブースでしたが、次々とお客さんが立ち止まってくださり、営業の大橋さんは気前よく試食の米あめや味噌を差し出して、お客さんは試食しては「なるほど」とにっこり。商品をお買い上げいただいて、私たちもにっこりでした。
午後には「ちょっと立ち寄りたかったな」というブースもほとんど完売。そこは残念でしたが、何よりたくさんの方とお会いして、お話して「やっぱりそうやね!」「うんうん、これおいしいな」「私も食べてる!」「みんなに勧めたい商品よな」と同じ思いを共有できるのが幸せな…、そんなひとときでした。
お弁当がとてもおいしかったです。500円券×4枚もありがたかったです。ボランティア企画に参加してとてもよい一日になりました。ありがとうございました。

 

 

 

はたあきひろさんの講座

 

物価上昇には自家菜園で備えよう、はたさんの自給自足講座

 

ひこばえ 吉田理恵

 

 「日本の食料自給率は約37%、さて自分が住んでいる地域の食料自給率知ってますか? 滋賀県は49%、京都府は12%、大阪はなんと1%なんです」。はたさんの説明に会場からどよめきが起こります。県や国単位で食料自給率を上げるのは大変なことだけど、細ねぎなら、根っこの部分をプランターに植えれば、また収穫できる。まずは細ねぎの自給率100%を目指そうと、具体的な育て方のレクチャーが始まりました。
 家庭菜園をする人の共通の悩みは、野菜を育てたあとの土の再生方法。実際にどんなふうに再生するのか、はたさんが実演を始めるとみなさん身を乗り出してメモを取り真剣そのもの。「メダカの餌ってどのくらいあげます? そうパラパラッと振りかけるように、土もおんなじですよ。あげすぎたら水槽の水が濁るのと同じです」はたさんの説明に思わず納得。最後はすぐに実践できるようにと、はたさんから細ねぎの苗がお土産に。
 後半はレモンやブルーベリーの果樹の育て方とジャガイモの袋栽培について。「ホームセンターで果樹苗を買うときは表面が苔むしていること、そういう苗は時間が経過してしっかり根が張っています。根回しっていうでしょ、根がしっかり張っていないようならそのままのポットで1年ぐらい育ててみても」。実は売れ残っている苗が良いこともあるそうで、目からうろこです。
 ジャガイモの袋栽培では、春ジャガなら種いもの10倍、秋ジャガでも3~5倍は収穫できるそうで「NISAが話題にのぼっていますが、これからはジャガサですよ」とはたさん。最後は前半と同じく、すぐに栽培に挑戦できるように種イモのプレゼント。
 細ねぎとジャガイモをもらった参加者のみなさん。順調に育っていますか? ご報告お待ちしています。
              

 

  藤原辰史さん×松嶋 健さん対談講演会

 

  もう少し話してみたい

  藤原辰史さん×松嶋 健さん対談講演会

                     

アグロス胡麻郷 橋本 昭

 

 主催者の関西よつ葉連絡会から新センター建設は「単に流通業者としての整備・決意や喜びだけではなく、社会に考えや思うところを提案・提起していくセンターにしていきたい」という宣言があり、心強くさせてもらいました。小輩も百年一日の如く「安全・安心」な環境を守れという立場で働き・営みをおおむねしてきたと振り返るこの頃です。
この交流会に記念講演、藤原辰史さんと松嶋健さんの対談形式の、ちと変わった、あるいはその意を得たスタイルのモノがありました。藤原辰史さんは以前「よつばつうしん」の紙面でもお目にかかったことがあるのと知り合いから高い評価で講演参加を勧められていた上に、YouTube講演を予習のようなつもりで拝見したところ、安藤昌益に話が及んでおりビックリしました。というのは小輩も20年くらい前、「守農大神」と称される安藤昌益の真営道に農業の哲学的基礎を求めんとして少々人も巻き込んでアプローチしたことがあったのですが、「自感(注1)・自行(注2)」「直耕(注3)」に強烈なインスピレーションを貰いながら、現代に農業することと関連づけることに頓挫し遠くにある神の声としてしか昌益を意識していなかったモノですから…。
新進気鋭と評される頭脳が対象として、農業・農業史を語るなかに「昌益」を捉えている…。「これは聞かねば!」と参加しました。講演のなかでは「農業と歴史」、「農業と戦争」といったご専門からのお話がほとんどで僕のお尋ねしたかった自然真営道(注4)としての農業とか、現代における直耕とかには広がりませんでした。「有機農業とナチスファシズム」の歴史は追究すべき課題があるのでは? とのおみやげは少しその問題に余韻を残したように思われました。現代の有機農業は科学的であるより生命あるものの情緒をベースに共感共鳴を媒体としていて、軽い意味での科学的なものを装いながら近現代の疲労感を癒しているように見えています。環境汚染の主体を確認する困難さもあって近代工業下で有機農業のアリバイはさらに難しいよう小輩には思われます。その意味で昌益の「自感・自行」に基づく「直耕」の自然真営道は筋が通るのです。農業とか食糧とは離れて自分が授かっている、生きているという事象に「直耕」することとなるのではないでしょうか? 「人為」と昌益が「ヒトリスル」と読ませる「自然」(作りごとの世からヒトリスル自然世に向けて)。もう少し藤原さんと話してみたく思っています。そんな暇ないでしょうね。(笑)

 

注1…自ら感じること・自ら感じられること・感じられたことに基づいて
注2…行動・行為する
注3…自感・自行を生き天地自然と共鳴・共有し、いのちを営むこと。単に土を耕すのに対して直耕はいのちを耕す
注4…安藤昌益の著書タイトル。自然なる世界の根元をなす〈真〉が営む道、すなわち自然界の法則性

 

 

  化学物質過敏症ブース アンケート報告

 

   化学物質物質過敏症ブース

 

 

 研修部会では数年前より数回にわたり化学物質過敏症および香害問題をテーマに勉強してきました。そこで3/24よつ葉マルシェにて「化学物質過敏症と香害」をテーマによつ葉の会員さんで、化学物質過敏症当事者でもある小出香織さんの作品展示および販売を行い、認知度アンケートも実施しました。こちらが思っているよりもすごく関心が高く反響があり、「この問題をもっと取り上げてほしい」と要望される意見を多くいただきました。化学物質過敏症について「知ってる?」「知らない?」アンケートでは8割近くの人が「知ってる」と答えていました。その他7つの返答を抜粋して、掲載します。        

 

・「過剰な香りを使うのをやめてほしい。消費者の無知も問題だけど、そういう商品を作る企業もやめてほしい。香料入りの洗剤・柔軟剤を使ってる人と同じ空間にいるだけで、私にも匂いがつき、帰宅してからも匂いが持続してるって異常。不自然だということになぜ気づかないのかと疑問でしかない。けれども物申しにくい問題です」
・「小出さんのアート作品「ブラウンスイス」は、とても可愛らしいけれどじっくり見ると切実な想いがあふれていて涙が出そうになりました。もっとたくさんの方に知っていただきたいです」
・「目に見えない、感じないことに理解を得るのは難しいので、こういう場で啓発周知をしてもらえることにとても感謝しています」
・「他社宅配を長年利用していましたが、配送スタッフの衣類の香りが辛くて耐えられず、友人の紹介でよつ葉さんに入会しました。入会時に「香害で辛い思いをしている」と伝えたところ、京滋センターでどのような対応をされているか、しっかりと説明してくださり、安心して利用しています。よつ葉さんにはこれからも本当の意味での「食の安全」を守って欲しいし、食品を扱う全ての人にマイクロカプセルを使った香りは食品を含む他の製品にも移香することをもっと知って欲しい。また今回のような規模の一般的なイベントでは、会場内の空気が辛くてとてもマスクを外して会場のなかにいることはできませんが、今回のマルシェでは試食が多かったので)マスクを外していても香りの辛さを感じることはほぼありませんでした。正しい知識を持った方の参加が多かったことがとても嬉しかったです」

 化学物質過敏症の当事者の方もたくさん来場されており、参加された生産者のなかにもおられることが分かりました。そうした方々とお話しできたことが最大の収穫だったように思います。今後とも学習を重ね、具体的な対策を検討していきたいと思います。

(研修部会一同)

 

 

   懇親会会場の京都グランヴィア3F 源氏の間

   来賓挨拶をする水俣、からたちの大澤菜穂子さん

 

来場者にお願いした寄せ書き

うれしい寄せ書きがいっぱい

 


物流センター見学

 

ライブをした喜納昌吉さん