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よつ葉ホームデリバリー

2025年11月号(175号)-1

「やさか共同農場」産地交流会報告 

 

お互いに支え合える関係を目指して

 

 

 

 よつ葉の年間予約米「弥栄の無農薬コシヒカリ」を登録されている会員さんを対象に、9月6~7日、島根県浜田市の「やさか共同農場」を訪れて産地交流会を行いました。枝豆の圃場や味噌蔵の見学、稲刈り体験など、普段食べているものがどのような環境でどのような人によって育てられているのか、関心をもって参加してもらえたようでした。
2025年産米の流通が始まりましたが、全国各地で集荷競争が激化しています。米の買取価格がますます高騰するなか、私たちが安心してお米を食べるには、生産者と消費者がお互いに支え合える関係づくりが必要だと考えています。6年ぶりに開催された今回の産地交流会は改めて、その大切さを実感することができました。生産者と消費者が直接会って話ができる関係を、今後も続けていこうと思います。    

(よつば農産  表木 崇)

 

 

 

 

 

産地交流からその先へ

 

やさか共同農場 山崎大輝

 

 

 コロナ禍の影響でしばらくできなかった産地交流会を6年ぶりに開催しました。令和の米騒動のなか、意義のある産地交流会となりました。当初は天候を心配していましたが、稲刈り当日は晴天に恵まれ無事に終えることができました。弥栄の自然を満喫していただけたと思います。
 

島根県浜田市弥栄の人口は1000人を下回る勢いです。米の生産に関わる農家の数は高齢化に伴い、弥栄でも減少しております。こういったなかでも弥栄生産者グループが今、力を入れているのは若手生産者の育成です。少しずつ増えていき、主に20代~30代のメンバーがこれからの弥栄の農業を支えてくれると信じ、ともに米づくりに取り組んでいる最中です。
 
ということもあり、今回の産地交流会はとても有意義な会となりました。

 

 

お互いがお互いを支える価格とは?

 

 

 交流会は特に若手生産者に出てもらい、よつ葉の会員さん、職員さんと直接顔を合わせ、本音で話ができました。農協や卸しが価格を高騰させ、ありえない価格まで上昇しています。いったい、生産者側の再生産価格とはいくらなのか、消費者側の適正価格はいくらぐらいなのか、互いが互いを支え合える価格とは?
 
農家のなかには少しでも高いところにと、弥栄生産者グループを離れた生産者もいました。国の米政策が見直され、つくり手、買い手、ともに振り回され、何が正しくて何が正しくないのか、今までなあなあになっていたことと本気で向き合い、考えるときです。
 
これだけ米の価格が上がったことで米生産にシフトする生産者もいますが、おそらく今度は国産の大豆の生産が少なくなると感じています。今後、米生産だけではなく、日本の食料安全保障を考えなければならないと思います。こうした経緯もあり、グループ全体での意識改革を進めています。食の安全ということはどういうことなのか? 表示に有機や農薬不使用と書いていることなのか?
 
一番の安全とは、誰がどこでどういう思いでつくり、どんな人がどんな思いで買ってくれるのかです。顔の見える農業生産を軸に、今後も支え合いながら地域農業を進めていこうと思います。

 

 稲木干しの杭を立てる作業

 

 

 農作業の厳しさと収穫の喜び

 

        奈良産直会員  石田若菜

 

  今回、初めて産地交流会、秋の稲刈り体験に参加させていただきました。初日は枝豆畑や味噌の貯蔵庫を見学し、生産者の方々と交流するなかで、普段口にする食材がどのように育てられ、どれほど丁寧に扱われているかを学びました。無農薬で身体に良いものを届けようとする工夫や熱意に触れ、真摯な姿勢に深く感銘を受けました。翌日は鎌を手に稲を刈り取り、農作業の厳しさと収穫の喜びを身をもって体験しました。
 
近年の米不足や価格高騰、さらには新規就農者の減少や若者の農業離れが進む厳しい状況のなかでも、弥栄町の農地で無農薬栽培を守りつづける方々の献身と技術に敬意を抱きました。今後は日々の食事を大切にし、この体験で得た学びを周囲に伝えることで、食と農の尊さを次世代へつなげる一助になればと思います。このような貴重な機会を設けてくださったやさか共同農場の皆さま、よつば農産の皆さま、本当にありがとうございました。

 

 

 

温かさと真心が感じられる場所

 

 

川西産直会員  S.M

 

今回、初めて産地交流会、秋の稲刈り体験に参加させていただきました。初日は枝豆畑や味噌の貯蔵庫を見学し、生産者の方々と交流するなかで、普段口にする食材がどのように育てられ、どれほど丁寧に扱われているかを学びました。無農薬で身体に良いものを届けようとする工夫や熱意に触れ、真摯な姿勢に深く感銘を受けました。翌日は鎌を手に稲を刈り取り、農作業の厳しさと収穫の喜びを身をもって体験しました。
 
近年の米不足や価格高騰、さらには新規就農者の減少や若者の農業離れが進む厳しい状況のなかでも、弥栄町の農地で無農薬栽培を守りつづける方々の献身と技術に敬意を抱きました。今後は日々の食事を大切にし、この体験で得た学びを周囲に伝えることで、食と農の尊さを次世代へつなげる一助になればと思います。このような貴重な機会を設けてくださったやさか共同農場の皆さま、よつば農産の皆さま、本当にありがとうございました。