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よつ葉ホームデリバリー

2025年12月号(176号)-4

 

 

よつ葉の祭りとして

リニューアル

 

能勢農場  道下慎一

 

獅子舞も登場!

 

10月18日、初めてとなる「よつ葉まつり」を京都府亀岡市にあるよつ葉の物流センターにて開催し、当日の来場者数は約400名とたくさんの方々に来ていただきました。昨年まで能勢農場が8月に開催していた「農場まつり」の会場が使用できなくなったため、当初はこのまま終わりにしようかとも思いました。しかし、毎年よつ葉や商工組合などの各所から協力してもらっていたこともあり、楽しみなイベントをなくしたくないとの思いからよつ葉の祭りとしてリニューアルして開催しました。
 
これまでは8月の猛暑のなか、朝から準備をして夜に開場と一日中準備している人たちがいつ熱中症で倒れないかと心配だったこともあり、時期を秋に変更しました。そして夜の時間から昼へと変更したことにより来場された方々とはっきりとお互いの顔が見えるところでの交流ができました。
 
業務で忙しいなかにもかかわらず、毎月実行委員会を開き、どのような祭りにできるかなどを話し合ってきましたが、不十分な点もあったのではないかとも思っています。これからも毎年開催していこうと考えており、来年に向けて実行委員会のメンバーとも話し合っていきたいと思います。

 

 

よつ葉の食品を中心に24ものブースが並んだ

 

 

 

 

能登だより

 

能登とつながり続ける③

 

特定非営利活動法人パルシック 小栗清香

 

 震災から間もなく2年がたとうとしています。公費解体を終え、更地になった場所には雑草が生え、まるで初めから空き地であったかのようです。崩れた家屋がそのまま残っていた頃よりも復興が進んだようにも見受けられますが、その場所に何があったのかを想像することは、だんだん難しくなりつつあります。
 
パルシックは能登町の七見で、町の被災した施設「なごみ」の一部をお借りし、地域を越えて人びとが集える場づくりを続けています。月1回開催している子ども食堂は回を重ねるごとに利用者が増え、先月は130人近い方が訪れました。130人分の料理を準備するのは大変ですが、近隣に住む女性たちがボランティアとして手伝ってくれるほか、県外から協力に来てくれる人もいます。東京の明治学院大学の学生たちは、昨年、パルシックの能登ボランティアに参加したことをきっかけに、「Stand by the Community」というボランティアサークルを立ち上げ、定期的に能登を訪れてくれるようになりました。パルシックが紹介したボランティアの受け入れ先にも繰り返し訪れ、空いた時間には「なごみ」に立ち寄ってくれます。受け入れ先の方は「こうやって定期的に来てくれるのが本当に嬉しい」と話し、学生たちも能登の皆さんとの交流を楽しんでいるようです。
 
震災から2年がたちますが、復興にはまだまだ時間がかかります。だからこそ、能登とつながり続けるきっかけや機会を生みだすお手伝いを、これからもさまざまな形で増やしていきたいと思います。   

(終わり)

 

子ども食堂の調理を手伝う学生たち

 

 

 

編集委員からの一言

 

 

 私の実家は関空に近い貝塚市で84歳の父と87歳の母が二人で暮らしています。父はガンと認知症があり要介護3、母は足腰が悪く要支援の状態です。
 
父は若い頃から40年以上クリーニング店を営んできた商売人気質と職人気質を併せもつ頑固な性格で、雨が降らなければ玄関先の椅子に座り、通りを行き交う人々に挨拶をして楽しむのを日課にしています。
 
一方でバカにされたと感じたり、自分の考えを否定されたと受け取ったときには、強く怒りだすことがあり、対応が難しい場面も増えてきました。また、父がデイサービスの利用を嫌がるため、母への負担が大きくなっています。
 
父の世話を続けるうちに、母は心身ともに疲れやすく、体調を崩すことも増えてきました。少しでも母の心労を軽くできればと、毎週実家に通い、毎日の電話も欠かさないようにしていますが、これから起こりうる事態を想像するだけで不安で怖くなります。誰もが通る道だと自分に言い聞かせて、何とか支えつづけなければと思っています。

(よつば農産 上山美奈)