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よつ葉ホームデリバリー

2025年3月号(167号)-2

 

 

核のゴミのない寿都を!

 

■カネキ南波商店(北海道寿都〈すっつ〉町)

雄大な自然と海の幸に恵まれた北海道の漁師町・寿都から、独自の製法と技術で素材の味を最大限生かした干魚、明太子、たらこなどを届けている。また核のゴミ問題で揺れる寿都町で、地元の仲間とともに反対の声をあげて、豊かな海を次世代につなぐ活動を続けている。


 

南波さんがつくったメッセージの入ったウニ漁のポスター

 

 

 

  私は寿都町で水産業を営むカネキ南波商店で商品企画開発・営業をしながら「子どもたちに核のゴミのない寿都を! 町民の会」という活動をしています。寿都町は函館と小樽を結ぶ美しい海岸線のほぼ真ん中、日本海に面した小さな漁師町です。積丹(しゃこたん)半島、狩場、茂津多(もった)を眺望できる雄大な自然に恵まれ、四季を通して波の穏やかな寿都湾は豊かな海の幸の宝庫です。
 

その寿都町は「核のゴミ」の文献調査で世間から注目を浴びながらも、4年余りにわたる文献調査が終結しました。今は次の段階の概要調査に進むのかが焦点となっています。進めようとするNUMO、片岡町長、賛成派町議会議員と私たち反対派の団体や有志がNUMOの説明会やシンポジウムに参加し質問や意見を投げかけますが、納得できる回答などなく、答えない場面も何度かあります。ひどかったのは「文献調査では分からないので概要調査で調べたいと…」。まさに概要調査に誘導するような始末です。NUMOの寿都町民への説明、対話不足が露呈しているにも関わらず、粛々と進めていくことに恐怖しか感じません。
 

現在、北海道の鈴木知事は反対を表明していますが、これは法的拘束のないあくまでも表明です。放射性廃棄物処分法のなかにも首長の意見は尊重するが、「同意する」とは書いていません。この先、住民投票が予定されていますが、その日時は不透明です。当然、私たちは反対します。70億のお金を掴まされたその先のあるものは…。誤った蜘蛛の糸を掴んでしまった寿都町。その糸を切るのは住民投票での概要調査反対の町民一人ひとりの意思表示です。そのために活動していきます。

(南波 久)

 

 

 

「むつ」監視小屋を守り継ぐ

 

まるめろ(青森県弘前市)■

 

原子力船むつの母港建設反対運動から、六ヶ所村再処理工場や大間の原発建設計画。長く原子力の問題と隣り合わせの地域で反対の声をあげてきた漁師、住民の想いものせた、良質な昆布を販売している。

 

だし昆布とパッケージ

 

 

   自然食の店「まるめろ」として下北だし昆布に携わるようになり30年以上たちました。当時、むつ市関根浜の地元漁業者は、放射能漏れ事故を起こした原子力船「むつ」の母港建設に強く反対していました。また同じ頃、大間町では原発建設計画で漁協総会は紛糾していました。「むつ」の母港からわずか250ⅿ離れた土地に監視小屋を建て、そこに通じる道路に面した土地を共有地として現在まで守り継いできました。この土地は日本原子力研究所が入会地を都合よく分割しようとしたことに対して、地元漁業者が訴訟を起こし、確保したものです。
 

その後、1995年に「むつ」は廃船になりましたが、水面下ではむつ市と東京電力が使用済み核燃料中間貯蔵施設構想を進めており、共有地買収の画策が地元銀行をも巻き込んで続きました。昨年9月、柏崎刈羽原発(新潟県)から使用済み核燃料を載せた船は関根浜港に着岸しました。核燃料キャスクは共有地の脇を通り、物々しい警備のなか、中間貯蔵施設に強行搬入されました。施設で50年間保管後、六ケ所村再処理工場に搬出される計画です。しかし、再処理工場は着手から30年以上経過しても完成せず、核燃料はなし崩し的に留め置かれ、永久保存となるのではないでしょうか。
 

全国の原発には大量の使用済み核燃料が溜まりつづけています。それを中間貯蔵に詰め込んで、老朽化原発の再稼働を推し進めようとしています。関根浜の共有地は原子力研究所施設に囲まれています。「むつ」と中間貯蔵計画に翻弄されつづけ、「漁業に専念したかった」と言っていた地元住民の想いを引き継いで、私たちは「下北昆布」販売と関根浜の土地を守りつづけていきます。

(佐藤美佳子)

 

 

   

 

 

ちょっと寄ってみ。

 

気軽に身体にいいものを
You are what You eat

 

 

Cozy Cafe&Bar beyond

 

 2023年9月、大阪府茨木市に「Cozy Cafe & Bar beyond(コージーカフェアンドバー ビヨンド)」を夫婦でひっそりとOPENしました。
 

いろいろと意味を含ませたbeyond(=向こうへ、先へ、越えて)という名の、麹を使ったcozyなカフェバーで、私たちのお店の一番の特徴はなんと言っても手づくりの麹調味料。塩麹をはじめ、醤油麹やたまねぎ麹・生姜麹・にんにく麹・だし麹やコンソメ麹など、さまざまな種類の麹調味料を使った食事を提供させていただいています。コロナ禍明けの開業で、新たな未知のウィルスやインフルエンザなど、感染症の対策には腸を整えて自己免疫を維持するのが重要だという考えもありました。
 

麹は“天然の抗生物質”や“酵素の宝庫”と呼ばれ、麹甘酒は“飲む点滴”や“飲む美容液”と呼ばれており、健康・美容効果への期待の大きさが伝わってきます。そんな麹を店に取り入れるのなら他の食材も身体に良いものを揃えてみてはと、教えていただいたのがよつ葉ホームデリバリーでした。OPEN時からお世話になり、今では「旬を楽しむ野菜セット」でいろいろな野菜との対面も楽しみのひとつになっています。1年目、「この野菜はどう調理して食べるんだ?」といろいろ調べたり、試行錯誤したり、失敗したりもあったのですが、今では笑い話です。野菜自体が本当においしいので、お客さまから「いつも食べている〇〇と全然違う! おいしいです」「子どもが普段は全然、野菜を食べないのにこのお店のものは食べるんです」という声をいただくことも多く、そのたびによつ葉の野菜は「やっぱりすごいな」と噛みしめています。
 
日常生活に当たり前にあるカフェごはん。昼でも夜でも「beyond」で気軽に食事をするだけで腸活・脱農薬・脱添加物などにつながって、自然と身体にいいものを摂っている。「そんな日常の一部になれたらいいな」と願いながら、これからも“気軽に身体にいいものを”のコンセプトを大事に続けていきたいと思っています。

(淀川産直会員 菊川 尊)


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住所:大阪府茨木市西駅前町6-23 2階

Tel:072-665-9121

昼営業:11:30~16:00

夜営業:17:00~22:00