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よつ葉ホームデリバリー

2025年6月号(170号)-1

お米の供給支援を続けています!

「“ともに生きる”アクション」の活動

 

 

 関西よつ葉連絡会の「〝ともに生きる〟アクション」はお米の供給危機のなかにも関西一円で活動を行う団体と協力し、経済的に困難な状況に追いやられている方たちにお米の支給を行ってきました。そのなかのひとつである「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」からは毎年、お米を届けた家庭から直筆のお礼のお手紙を送っていただいています。現在、話題になっているお米の問題もそうですが、食料は利潤や投資のために使われるものではなく、子どもたちや人間の生存に関わるもので、すべての人に共有されるべきものです。今後とも「〝ともに生きる〟アクション」の活動のご理解とご協力をよろしくお願いします。
 

 

二葉パンダ食堂のお弁当

 

 

シングルマザー世帯の生活苦の深化

 

しんぐるまざあず・フォーラム・関西  

枝村たつ江

 

 

「お米ありがとうございます。価格高騰でお米を買うのもすごくためらうようになり、心が痛かったのですが、このお米1袋は1カ月分のお米になり、すごく嬉しく助かります。子どもにも助けてくれる団体があることを伝えて、お米のありがたみを教えていきたい」と、シングルマザーからお礼の言葉をいただきました。
 
「しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西」では2024年度の年間食料支援は、延べ224世帯になりました。前年度より増加している収入の低いシングルマザー世帯は、ますます生活が苦しくなっています。
 
4月27日までの米の小売り平均価格は、17週連続値上がり、今年10月までに値上げされる品目数は14409品目と予測されています。大阪市(令和5年実態調査)では母子世帯の6割弱が200万円以下の「等価可処分所得」(*注)しかない。消費できる手元のお金がないのだ。就業形態がパートなどの非正規労働が43・3%で、その内、副業をしているシングルマザーは72・6%。
 
生活するために働き過ぎているシングルマザーの実態。これ以上の値上げはシングルマザー世帯を破壊する。給食のない夏休みや冬休みは、お米・素麺・うどん・パスタなどの「食料支援」は必要不可欠となっています。

 

*収入から税金や社会保険料などを差し引いた生活費に使えるお金を、世帯人員の平方根で割って調整した所得のこと。

 

 

 

手づくりのものを食べさせてあげたい

二葉パンダ食堂一同

 

 

私たち二葉パンダ食堂は豊中市南部の庄内西校区で活動しております。食を通して、校区内に住むお年寄りから赤ちゃんまで多世代の方と関わりたいと考えています。しかし、そのなかでも活動の大半を占めているのが子ども支援です。
 

多くの子どもたちと関わっていると、本音を話してくれるタイミングがあります。買ったおにぎりしか食べたことがない子どもが
手づくりのおにぎりを食べたとき、「手づくりのおにぎりってこんなにおいしいんや」と洩らす子どもがいます。親の精神疾患などで生活が苦しいご家庭の子どもは、お米の値段が倍増した今、うどんやパスタが主食になっていることも少なくありません。
 

育ちざかりの子どもたちに「心配せずにお腹いっぱいに手づくりのものを食べさせてあげたい」。この思いが私たちの活動の主軸となっています。関西よつ葉連絡会さんからのお米のご支援がなければ、ここまでの3年間の活動継続は難しかったと感じております。ご支援をいただき、ありがとうございます。