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よつ葉ホームデリバリー

2026年10月号(186号)-2

 

 

熊本地震 緊急レポート

たくさんの義援金の

ご協力ありがとうございました。

 

 

がんばるための大きな原動力

ー地震被害と復旧状況のご報告

 

くまもと有機の会  田中 誠

 

 

平素より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。このたびの熊本地方を震源とする地震により、くまもと有機の会も大きな被害を受けました。
 
くまもと有機の会は有機農業生産者が中心となりつくられた組織として、有機農産物の集荷・出荷、農業資材の管理、農産物の一次保管、こだわりの農産加工品の開発・取り扱いなど、生産者と流通、消費者をつなぐセンター機能を担っております。私たちの社屋がある御船町は、10年前の熊本地震と同じ震度を記録しました。建物内の設備や保管物などが大きく損傷しましたが、建物そのものは10年前の地震で半壊したところから建て直したため、大きな被害はありませんでした。
 
一日も早くセンター機能を復旧させるため、職員、生産者一同、懸命に復旧作業に取り組み、現在はほぼ通常の状態まで戻ることができました。今後、大きな余震が起こらないことを願うばかりです。また、生産者のなかでも宇城市小川町や松橋地区では特に大きな被害があり、現在も農業用水や生活用水が十分に利用できない地域があります。
 
くまもと有機の会では飲料水などの支援物資を届けながら、生産者の復旧支援にも取り組んでおります。職員のなかにも被害の大きかった地域に住む者がおり、自宅の復旧と仕事を並行して進めています。さらに今年は、猛暑と干ばつという厳しい天候が続いています。そのなかでも生産者は、次の作付けに向けて土をつくり、農産物を育てる準備を懸命に進めています。
 
10年前、そして今回と二度の大きな地震を経験して改めて感じるのは、災害時に「食べるもの」「水」「電気」がいかに大切かということです。東京・大阪・名古屋(食料自給率1~2%の大都市)などで大規模災害が起きた場合、真夏に電気が止まったときに人々は耐えられるのか? 農村からの食料供給や物流が止まれば、暮らしはたちまち大きな影響を受けます。だからこそ、これからの有機農業には、安心・安全な農産物をつくるだけでなく、地域に食料を生み出し、土や水を守り、人と人とのつながりを育てる役割があるのではないでしょうか。
 
災害に強い社会とは、何でも都市に集める社会ではなく、地域で食べものをつくり、支え合える社会なのかもしれません。土は生命を育てます。水は生命をつなぎます。昆虫や微生物は、見えないところで生態系を支えています。人間もその大きな生命の循環の一部です。
 
10年前の震災の際にも、よつ葉の皆さまには何度も熊本へ駆けつけていただきました。そして今回も、温かいご支援をいただきました。皆さまから寄せられたお気持ちが、私たちがもう一度立ち上がり、頑張るための大きな原動力となっています。心より御礼申し上げます。お見舞金はセンター機能の復旧と被害の大きかった生産者への支援、そして皆さまへおいしい農産物をお届けするための土づくりの資材、堆肥などに大切に活用させていただきます。二度の震災を乗り越えた経験を、これからの農業と暮らし、そして次の世代のために生かしていきたいと思います。今後とも変わらぬご支援、ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

長距離にわたってひび割れた道路

 

 

 

◆「支えられているのはどちらだろう」と自問

 

関西よつ葉連絡会事務局  松原竜生 

 

 

 

 8月7日、地震による被害でいまだ混沌とする熊本へ車を走らせました。生産者の安否を確認すると同時に聞き取った、今まさに必要な物資を配送車に積み込んで。今回は真夏に発生したこともあって、冷感タイプの衣服やタオルなどの要望があり、私たちが数十年前とは違う環境で生きていることを実感します。当時であれば、夏であっても避難した被災者が暑さで命を落とすような関連死は発生しなかったでしょう。
 
現地で訪れた生産者のひとつ「松村さんグループ」では、他と同様に人的被害はなくブドウの収穫と出荷を行っておられましたが、10年前の被災から建て直した松村さん本人のご自宅は再び全壊に近い状態。「畑が無事でブドウの収穫ができるので良かった。気も紛れるし」と気丈に振る舞っておられましたが、「収穫が終わって家の中の片づけをしだしたら、気持ちが落ち込むかもね…」とも。
 
「くまもと有機の会」では、「水も食べものも豊富な地域だから何とかなるけど、同じ大きさの地震が都市を襲ったら、もっと悲惨なことになるよ」と代表の田中さん。片づけ中の事務所兼倉庫で、文明論ともいえるようなお話を聴かせていただきました。確かに、断水の続く地域では製造に使っている井戸水を地元の人たちに配給している生産者もあり、豊富な地下水に恵まれていることを印象づけられます。それを利用した農業生産も盛んで、県別でも最上位の方に位置する熊本県。翻って、都市に住む私たちはどうでしょう? いろいろなモノも情報も集まってきますが、迫っているとされる大地震が起きたとき、どうなるでしょう? いわゆる「支援」に向かっておきながら、「支えられているのはどちらだろう?」と自問しながら帰途に着きました。

 

 

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9月末現在で集まっている義援金

 
※「今週のお知らせ」とHPで呼びかけた後も、九州特集チラシなど、さまざまな媒体でご協力をお願いしたため、完全に金額が確定するのは 11月となります。最終的に1200万円を超えるという予測のもと、よつ葉各社から集めた分も合わせ、合計で約1500万円を下記の生産者にお渡ししました。たくさんのご協力、ありがとうございました。
 

義援金をお渡しした生産者

 

・くまもと有機の会

・松村さんグループ

・肥後れんこんの里

・内田安喜商店(ごま豆腐、寿司あげ)

・ニッコー 八代工場(各種総菜)

・西田精麦(九州大麦グラノーラ)

・千興ファーム(馬肉)

・コウヤマ(いきなり団子)

・松合食品(醤油、みそ)

・山﨑食品(ミニたい焼き)

・水の子会(いぐさ製品)