2026年6月号(182号)-1
よつ葉の学校・
関西 令和の百姓一揆の活動
みな、それぞれの「市民皆農」へ
「令和の米騒動」を受け、昨年3月に東京で行われた「令和の百姓一揆」の集会には、4500人を超える人が参加しました。その動きに関西でも続こうと、よつ葉の有志も関わって実行委員会をつくり、7月には京都で「関西・令和の百姓一揆」講演会を開催。その後も継続的に活動してきました。今年の3月には、全国統一行動として東京での動きに合わせて京都駅前で街宣アピールを行い、続く4月には、園芸研究家・はたあきひろさんと丹波ハピー農園・堀さんによる対談イベントを開催。最初の集会で提起された「市民皆農」をキーワードに、その入り口となる家庭菜園の実践や自分でつくる楽しさをお話ししていただきました。来る7月11日(土)には東京大学の鈴木宣弘さんを講師に、世界情勢のなかでの日本の食糧問題などについてお話しいただく予定です。ご期待ください。
令和の百姓一揆
自分の命を大切にしていただきたい
丹波ハピー農園 堀 悦雄

3/29 京都タワー前でのアピール
(右から2番目が堀さん)
3月29日、京都タワー前で関西令和の百姓一揆実行委員会が横断幕や百姓一揆の提灯を掲げ、チラシを配りながら、道行く人たちに宣伝活動を行いました。
元々、令和の百姓一揆は世の中からお米が消え、価格が暴騰したことによる私たちの食の不安が始まりでした。「百姓一揆」とは言うものの、一番重要なのは食べる人の問題で、本当に困るのはお金で命を買っている「食べるあなた」じゃないですか?
百姓は究極、自分の食いぶちを残せば飢えない! しかし、山形の菅野さんという優しいお百姓が「令和の百姓一揆」を考案して日本各地でデモ行進や街頭宣伝を行いました。そのココロは、もちろん自給10円といわれる百姓の暮らしを何とかしてほしいのもありますが、一番は人を殺す道具をいっぱい持つよりも全国民が飢える心配がないように「国家が食糧の安定供給にもっと力を注ぐべきときではないですか?」という問いかけではないのかと思います。
世界情勢はますます混迷を深め、食糧や肥料、関連資材、燃料等の自給が少ないわが国は、命の安心が両手からこぼれ落ちていくように感じます。街頭宣伝では道行く人々は多くがスルーしていくけれど「食は命」を思い出し、あなたの命を大切にしていただきたいと思います。
よつ葉の学校
幸せに生きていくための哲学
川西産直会員 白方恭子
毎日当たり前に口にしてきたお米が手に入りづらくなったり、価格が変動したり、遠い国の戦争が実は自分たちの暮らしに直結していると実感する、今日この頃です。そのような社会状況のなか、この度のはたさんと堀さんの講演会はとても大切なメッセージのように感じられました。「なるほど〜」とうなずきたくなる言葉の数々に、「自分も変わらないと」と思うきっかけをいただきました。
そのひとつに「平和なときはよいけれど、いざというとき人は自分を優先させてしまうから他力本願ではなく自力で生きていくように。石油や電気がなくなっても人は食べればエネルギーが湧いてくる、太陽はなくならないから自給率をあげることが大切」などの話を聞いて、さっそく野菜の苗を育て始めました。
そして、「自然のなかに身を置き、土に触れることで生きものの生と死を見て生きる営みを身体で感じ、知識では解決できない勘を養うことが大切。ほどほどで満足すること、欲張らないこと」という話には共感し、幸せに生きていくための哲学を学んだように思います。汗をかいて働き、活き活きと暮らしておられるおふたりの話を若い方たちにも聞いてほしいと思いました。
よつ葉の学校
国内で自給できる社会づくりを
研修部会長/阪神産直 伊東啓一朗
今回、令和の百姓一揆実行委員会と共催したよつ葉の学校の「お米の話をしましょうか?」に参加しました。今は少し落ち着いたものの社会全体を揺るがした「米騒動」。食品を扱う仕事に携わっているからには少しでも知識や現状を知っておきたいと思い、参加しました。
はたあきひろさんと堀さんの対談では、おふたりの野菜づくりや米の栽培などの苦悩や農についての考えを、笑いを交えながら語ってくださいました。わたしたちが当たり前のようにスーパーや市場で買っている野菜や果物、お米など一つひとつに、農家さんの大変な作業と手間がかかっていることを改めて知りました。おふたりが語る「自然農」の在り方と「自給率アップ」。決して簡単な話ではないと思います。自給率に関しては、これからますます農家さんたちの高齢化が進み、若い農家さんの農業離れも深刻な問題だと聞きます。輸入品に頼らず国内で自給自足できるような社会を目指さなければ、と思いました。
最後はバケツをプランター代わりにしたお米のつくり方を教えてもらい、堀さんが育てた種籾をいただきました。農家さんの話を聞く機会はなかなかないので、今回参加させていただいて勉強になりましたし、おふたりのトークも楽しかったです。

堀さんの種籾から
育てはじめて3週間の苗
